ECWCS LEVEL7 SNOWSUITS

妥協ないスノースーツ

凍えるような寒さの早朝。ストーブに火をつけて、お湯を沸かして、コーヒーを淹れる。 愛犬もいつもの音に目覚め賑やかな朝が始まる。全てが整った後の朝の散歩は自分にとっても愛犬にとっても心地の良い時間で、ルンルン気分で家を飛び出す。 真冬のお散歩の寒さは愛犬にとってどのくらい厳しいものなのか?我々は気温に合わせて寒ければヒートテックを着たり、ダウンを着たりそこまでの苦はなく家の外へ行ける。しかし、愛犬はどうだろう。通常のウェアだけで寒さを凌げているのか?屋内と屋外の寒暖差が激しい環境において、人と同じテクノロジーを使用してもっと良いアウターを作れないか? 犬も嫌がらない軽さと着心地、震えがおさまる暖かさ。そして長く使える丈夫さ。 全てを兼ね備える完璧なスノースーツを作りたい。ECWCS LEVEL7 SNOWSUITSはそういった思いから構想がスタートしました。

 

Howlyが考えるアウター
/スノースーツの要件

「全てを兼ね備える完璧なスノースーツ」の要件とは何か? まずは、雪の日でも身体を守る暖かさ。次に、走り回る愛犬の邪魔をしない動きやすさ。 そして最後に、壊れにくく破れにくい、何年でも使える強靭さ。 人間が使うもの同様に長く使えてこれらの要件を満たすもの。 それは究極のアウター「ECWCS GenIII Level 7」に答えがありました。

 

アイデアの着想、本物へのリスペクト

ECWCS(Extended Cold Weather Clothing System)は、LEVEL1からLEVEL7までの複数のレイヤーで構成されており、気温や活動性に応じて異なるレイヤーを組み合わせる、米軍でも使用されるアパレルシステムの名称です。

その中でもLEVEL7は一番外側に着用するモデルを指します。丈感が長いもので「モンスターパーカー」の愛称でも親しまれています。このLEVEL7は先に挙げた「暖かさ・動きやすさ・強靭さ」を究極に科学しており、理想のプロダクトでした。

 

LEVEL7実物

*HowlyではライトシェルとしてLEVEL3の再構築もしています。

このLEVEL7からインスピレーションを得て、本物、実物へのリスペクトを持ちながらも、ドッグ仕様としての機能や意匠を考え、足し算と引き算を繰り返しながら再構築していくことにしました。

 

愛犬は何を求めているのか?
ドッグプロダクトへの落とし込みへ

先に挙げた「暖かさ・動きやすさ・強靭さ」をいかにしてクリアしたのか?

 

暖かさ

中綿には羽毛の2倍暖かい3M™のシンサレートを採用しました。シンサレートとは3M™社が開発した高機能中綿素材で、独自開発の繊細な繊維と構造により軽量ながら高い断熱性と保温性に優れた素材です。

羽毛布団に取って代わる機能性掛け布団としても認知度を高めています。

制作の過程で、別の中綿で全く同じ厚み、重量の中綿と比較しましたが、その違いは顕著に表れていました。 手触りの柔らかさ、繊維の細かさ、中に手を置いただけで感じる暖かさ。 今まで真冬に外に出るとすぐに震えていた私たちの愛犬も、寒さを気にせずにお散歩ができるようになりました。

 

動きやすさ

動きやすさの決め手となるのが身体にフィットしたサイズ感です。通常「ロンパース型」が多いスノースーツですが、ロンパース型だと着丈のサイズ感がポイントになります。小さすぎると体が縮こまり、前脚が前に出せず、歩行が困難。大きすぎると、後脚の膝が抜けてしまい、歩き出すと絡まるので非常に危険。愛犬にとってスノースーツは何着も試すものではなく、大切な1着になると思うので、妥協したくない論点です。

これを解決したのが、ジャケットとパンツで分け、その連結に長さの調節が可能なバックルを採用することでした。 この上下の連結方法に至るまでが、スノースーツを開発する中での最も時間を要した箇所です。 連結方法はスナップボタン式から始まり、紐での連結やベルクロでの貼り付けなど、愛犬に協力してもらいながら何パターンも試しました。バックルの採用が決まってからもサイズを10mm,15mm,20mmと実験し、最適な形状を考え抜きました。着丈をフィットさせることで、安心して冬の散歩を楽しめます。 複利的にロンパース型よりも着脱のしやすさもはるかに向上する意匠となりました。

また、ジャケットにおいては、ロンパースなどとの重ね着もできるように、胴回りをゆったりとした設計ながらも、袖先に配したベルクロで身体にフィットさせることで動きやすさを損なわない意匠にしています。

そして、暖かさを求めたゆえボリューム感が出てしまいがちなアウターですが、前項に挙げたシンサレートの保温性が、中綿量を必要最低限に抑え、動きやすい軽さを実現しました。

 

強靭さ

中にはお散歩中にゴロンと仰向けになる愛犬、お散歩後脱がせると服を咥えてどこかへ行く愛犬。犬服は、通常の人間服よりも様々な環境下に置かれ、より壊れやすい状況にあります。どんな愛犬も毎年ともに冬を越すアイテムとして、永年使えるものであって欲しい。爪が引っかかっても傷ついたりほつれたりしない、洗濯してもヘタレない、これらをクリア条件としました。

中綿に採用したシンサレートはダウンウェアと違い、羽が飛び出したり手入れに手間がかかる事なく洗濯が可能です。 また、シェルに使用した「EPIC」の強靭さには、米軍で採用されている信頼があります。 そして、雨の日や雪の日でも身を守れるように、強い撥水性を備えています。シリコンカプセル化技術という、繊維の内側にシリコンバリアを施すことで、生地の吸収性を大幅に減らし、100回洗濯しても撥水性が失われない耐久機能素材です。

 

EPIC撥水


SNOWSUITSからJACKETへ
可変可能なモジュールシステム

通常のスノースーツはパンツとジャケットの一体式となっており、冬のみの使用を想定して作られています。ECWCS LEVEL7 SNOWSUITSは寒さの残る春や秋でも使用ができるようにパンツを取り外してジャケットのみで使用することも可能です。
独自のモジュールシステムで連携しているので2箇所のバックルを外すことで簡単に着脱が可能です。ジャケット仕様では単体での着用も美しいですが、カラーリングも含めロンパースとのレイヤーも美しい見えるような設計となっております。(このモジュールシステムを活かし、別のアウターやウェアなどと連携可能なシステムの開発を進めています)

 

愛犬と共に育つアウター

長く使うものには本当に良いものを。人が使用するものと同様に愛犬にもロングランできるものを。 愛犬や飼い主にとって必要な機能、美しい意匠、妥協せず考え抜いて完成したECWCS LEVEL7 SNOWSUITS。 人間が着用する「ECWCS GenIII Level 7」は長く使えば使うほど風合いに変化が現れ、使用者に寄り添った表情を見せて行きます。同様のクオリティを詰め込んだECWCS LEVEL7 SNOWSUITSも使用するワンちゃんの成長と共に変化を見せていき、時間を共にし育つアウターとして機能することを願っています。

 

 

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