こんにちは、HowlyデザイナーのAkimiです。このニュースレターでは、犬に関するトピックやHowlyの活動などテーマを取り上げ、毎週月曜の朝8時にお届けいたします。

 

🌡️ 犬それぞれの、夏の暑さ

日に日に日差しが強くなり、犬たちの暑さ対策を考える季節になりました。
暑さの感じ方は、犬種によっても、同じ犬種のなかでも違います。暑がりな子もいれば、寒がりな子もいる。そして特に今年、ブラックの毛色のフランを迎えてから、同じ気温のもとでも、ブルーホワイトのロビンとはその深刻さの度合いがまるで違うことに気づかされました。
特に感じるのが、体の一番高い位置にある後頭部。カンカン照りの日差しをまともに受けて、触れると驚くほど熱を持ちます。なんとか暑さをしのぎ、守ってあげたい。今回のプロダクトには、そんな普段のお散歩のなかでの気づきが、大いに取り入れられています。

 

💧 濡らしても気にならないを目指して ― HYDRO VENT T-SHIRTS

犬の暑さ対策のウェアには、大きく二つのタイプがあります。ひとつは、生地そのものがひんやりと感じられる「接触冷感」。もうひとつは、水に濡らして着せ、水分が蒸発するときに熱を奪う「気化熱」タイプです。触れた瞬間の涼しさなら接触冷感、涼しさが長く続くのは気化熱、という違いがあります。今回選んだのは気化熱タイプ。ただ、このタイプにありがちなのが、濡らすと生地が体にペターッと張りついてしまうこと。
いろんな方にお話を伺っていると、冷たさや肌の違和感にとても敏感な子は、思いのほか少なくないようです。ロビンも、まさにそのひとり。だから生地選びは、実際にロビンに一枚ずつ試してもらいながら進めていきました。試作の中には、やはり彼がどうしても気になってしまうものもあり、着せるとずっと背中を気にして、背中を丸めるような仕草を見せる生地もありました。
そうしてたどり着いたのが、HYDRO VENT T-SHIRTS の生地です。濡らして着せても、良い意味で「無反応」。体に張りつくこともなく、濡れているのにさらっと心地よい。その状態を、ようやくつくることができました。

 

❄️ 「適度な」冷たさを、その子に合わせて ― HYDRO COOL NECK

まだ本格的な夏の前ですが、それでも暑い日は多く、犬たちも暑そうにしています。
保冷剤で冷やすアイテムは多くありますが、冷たさがダイレクトに伝わりすぎると、それをとても嫌がる子もいます。とくに毛の短い犬種の子や、サマーカットにしている子は、冷たさが直に届きやすいものです。逆に、冷たすぎることが体への負担になってしまう心配もありました。今回目指したのは、街中でウェアとして自然に着られて、人間のスタイルにもすっと馴染むこと。そのうえで、「適度に」冷たさが伝わることでした。
HYDRO COOL NECK は、保冷剤を入れる位置によって、体に触れるまでの生地を一枚か三枚か選べる仕様にしました。その子の感じ方や、その日の気温に合わせて、冷たさの伝わり方を調整できます。そして、いちばん熱がこもりやすい後頭部まで守れるよう、今回は頭の上まで覆える仕様に。日差しの強くない日には、半分にして軽やかに着けることもできます。
暑さの感じ方も、心地よさの基準も、その子によって本当にさまざまです。二頭と過ごす日々のなかで見つけた「ちょうどいい」が、どこかで誰かの夏を少し楽にできたら。そんな気持ちが、今回のプロダクトの背景にあります。

 

📝 column|犬は「汗」で涼めない

「黒い毛は暑い」とよく言われます。これは、動物の毛色と日射熱を調べた実験研究でも確かめられています。鳥の羽を使った古典的な実験では、無風のとき、黒い羽は白い羽よりずっと多くの放射熱を受け取ることが計測されました。フランの黒い後頭部を触ると驚くほど熱いのは、まさに毛の表面が日ざしの熱をため込んでいるからなのです。面白いことに、風が強く吹くと表面にたまった熱が飛ばされ、その差が縮まることも報告されています。
参照:Journal of Comparative Physiology A「Animal coat color and radiative heat gain(動物の毛色と放射熱)」