こんにちは、HowlyデザイナーのAkimiです。このニュースレターでは、犬に関するトピックやHowlyの活動などテーマを取り上げ、毎週月曜の朝8時にお届けいたします。

 

☝️ 違いから生まれた戸惑いと気づき

現在Howlyの拠点では、スタッフの愛犬スク(トイプードル)も毎日出勤しており、私の愛犬ロビン(イタグレ)とともに長い時間を過ごしています。 これまでたくさんの犬たちと触れ合い、ご家庭のお話を伺ってきましたが、自分以外の犬とここまで「家族同然の距離感」で共に過ごすのは初めての経験でした。
一緒に過ごす中でまず面白かったのは、犬種や性格による明確な違いです。 寒さの感じ方の違いはもちろん、スクは「寄りかかれるベッド」が好きなのに対し、ロビンは「潜り込めるベッド」が好き。食事の時間や苦手な食べ物、高いところに登れるかどうか、イタズラの予防策、そして何に対して怒るのか(怒りのトリガー)。 毎日が新しい発見であり、一つ一つをインプットしていく必要がありました。
そして初めの頃、私が最も悩んだのが「お互いの家族ルールをどこまで擦り合わせ、相手の犬にどこまで踏み込むか」ということでした。 慣れない環境下では、ロビンがチャイムに過剰に反応するし、好奇心旺盛なスクは落ちたレシートに目がありません。
ある時、大切な書類で遊ぼうとしたスクに対し、私が咄嗟に「NO」と伝えた場面がありました。 その瞬間、私の中に強い不安がよぎったのです。 「スクには普段、どうやって伝えているんだろう?」「この言い方でトラウマにならないだろうか?」——目の前の犬のバックグラウンドを知らないまま注意することの難しさを、痛感した出来事でした。
人間社会であれば、直接ではなく親(飼い主)に遠回しに伝えたり、優しく諭したりと、関係性を丸く収める方法があります。しかし、犬同士や犬に対して忖度は伝わりませんし、曖昧な態度はかえって彼らを混乱させてしまいます。

 

🗣️「一緒に育てる」という選択

実はHowlyのチームには、犬のしつけ経験がない「猫オーナー」のスタッフもいます。彼女自身もまた、「ロビンとスク、それぞれにどう対応すべきか」「どちらのルールに合わせるべきか、そもそも自分が干渉していいのか」と、私と同じように深く悩んでくれていたのです。
そこで、チーム全員でしっかり話し合う時間を持ちました。私が抱えていた不安や、それぞれの戸惑いを共有したところ、スクの飼い主であるスタッフが「スクのためにもなるから、一緒に育てたい」と言ってくれました。その言葉にどれほど救われたか分かりません。
私たちは、猫オーナーのスタッフも含め、全員が同じ「パック(群れ)」として一貫した対応をすることを決めました。自分の子でなくても、犬の扱いに慣れていなくても、「その場で一番伝えられる人が、しっかりNOを言う」というルールです。
最初は人の子に注意するような緊張感もありましたが、大人がブレない態度をとることで、犬たちもこの環境のルールをスピーディに理解してくれました。同時に、ロビンが他のスタッフから「NO」と言われて考えている様子を見るのも、私にとっては嬉しい学びの一つでした。

 

🕊️ 心地よい環境を更新し続ける

生活を共にして1年が経った今。 スクの感情や行動の意図が手に取るように予測できるようになり、私にとっても「可愛い他所の子」を超えた、大切なパック(群れ)の一員だと感じています。 最初は緊張感があったロビンとスクも、今では隣で無防備に寝たり、お互いの動きに過剰に反応することなく「スルー」できたりと、互いの存在を自然に認め合っています。
この穏やかな環境にたどり着けたのは、スタッフみんなで「Howlyの中での犬たちとの過ごし方」を考え、対話を重ねてきたからだと思っています。
異なる家族ルールが重なった時、大切なのはどちらが正しいかを決めることではなく、「その環境における心地よいあり方」の共通認識をみんなで作ること。 そしてそれは、メンバーや環境が変わればまた変化していくものです。 これからも、彼らを観察し、学び、対話しながら、犬にとっても私たち人間にとっても、より安心できる過ごし方を考え続けていきたいと思っています。