こんにちは、HowlyデザイナーのAkimiです。このニュースレターでは、犬に関するトピックやHowlyの活動などテーマを取り上げ、毎週月曜の朝8時にお届けいたします。

 

☔️ まもなく訪れる雨の季節

5月も終わりに近づき、雨の日が増えてきました。
気象庁のデータによると、関東地方の平年の梅雨入りは「6月7日頃」。今年の最新の予想でも、おおむね平年並みの「6月上旬」には本格的な雨の季節がやってくると言われています。この時期、各家庭によって大きくスタイルが異なるのが「雨の日の愛犬のお散歩」です。雨の日事情をリサーチしてみたところ、外でしかトイレができない子(外トイレ派)は雨でも必須で散歩に出る方が多い一方で、「帰宅後に乾かすのが大変」「濡れると被毛が生臭くなる、毛玉になる」といったケアの負担から、カッパを着せているという声が多くありました。逆に「カッパの擦れる音がストレスになるから着せない」「犬が嫌がるから服を着せずに散歩し、帰宅後にドライヤーで乾かす」という声もあり、人間と犬の双方が雨の日のストレスを抱えている現状が見えてきました。ちなみに犬たちだけでなく人間側のお散歩スタイルも、傘をさす方、しっかりレインコートを着込む方、少しの雨ならあえて気にせず濡れて歩く方など、本当にさまざまなようです。実は獣医学的な観点でも、雨に濡れることは犬の体に負担をかけます。被毛が濡れたままになると体温が奪われて低体温症や免疫力の低下を招きやすく、また、蒸れによって皮膚炎(ホットスポット)を引き起こすリスクも高まります。雨をしのぐウェアは、彼らの体を守る大切な機能的ギアなのです。だからこそ、「普段は服を着せなくても、レインコートだけは必需品」と考える方がいらっしゃるのにも深く頷けます。

 

☀️ 雨の日の散歩が意外にも楽しそう

私の愛犬ロビンは元々家の中でしかトイレをしない子だったので、これまで雨の日は無理にお散歩へ行かず、室内での運動に切り替えていました。被毛が短く寒がりな彼にとって、雨に濡れることは不快だろうし、「きっと雨の日は歩きたがらないはずだ」と、私自身が勝手に思い込んでいたのです。しかし先日、新作のレインコートの試作や撮影のために、何度か雨の日にロビンを連れて外に出てみました。
すると、歩きたがらないどころか普通にスタスタと歩き、なんなら晴れの日よりも熱心に植木の匂いを嗅ごうとしていました。雨の日は湿気によって地面や植物 of 匂いが強くなるため、彼らにとってはいつも以上に刺激的で、情報に溢れた世界になっていたのかもしれません。彼が7歳にして見せてくれたその好奇心に、私は驚くと同時に、とても嬉しい気持ちになりました。少し余談になりますが、この「家でしかトイレをしない」というのは、周りからは「お利口だね」と言っていただける反面、長時間のお出かけになると限界まで我慢してしまい、体調が心配になることもありました。そこで最近になって外でトイレをする練習を始め、今では我慢せずに外でもしてくれるようになりました。この雨の日の好奇心と同じように、7歳になっても柔軟に変化し、新しいことを学んでくれる姿には本当に驚かされます。

 

🧥 YOKE-SHELL RAINCOAT 開発の裏側

「お散歩に行きたい愛犬」と、「後のケアを考えると億劫になってしまう人間」。そして「雨の日のウェア特有のストレス」。
このギャップを埋め、雨の日をポジティブな時間に変えられないか。そんな思いから先日発売を迎えたのが、新作の「YOKE-SHELL RAINCOAT」です。Howlyのウェアは、犬たちの生活の中にある課題を解決するために、人間の機能服やミリタリーウェア(軍物)から着想を得てデザインに落とし込むことがよくあります。今回のレインコートで私たちが着目したのは、伝統的な「トレンチコート」でした。例えば、肩から背中にかけて二重構造になっている「アンブレラヨーク」。これは元々、嵐の際に水が衣服の中へ侵入せず滑り落ちるように考案されたデザインです。今回のレインコートの背中にもこの「ヨーク(YOKE)」デザインを採用し、雨を流し落すと同時に、匂いを嗅ぐために首を下げたりする複雑な動きに自然に追従する構造にしました。さらに素材選びにもこだわりました。世の中によくある薄手で「撥水」仕様のレインウェアは、濡れると生地が体に張り付き、その不快感から犬が固まって歩かなくなってしまうという課題がありました。そこで今回は、生地がくたっとならない程よい「ハリ感」を持たせ、水を一切吸い込まない耐水圧20,000mmの「防水」性と、湿気がこもらない「透湿」性を兼ね備えたシェル素材を採用。肌に当たる内側にはメッシュを配し、より柔らかく快適な着心地を追求しています。また、普段服を着慣れていない子でも気軽に使えるよう、頭を通して背中のベルクロを留めるだけのシンプルなコート型にしました。着脱のストレスとなるファスナーなどは使わず、装飾を極限まで削ぎ落としたシームレスなデザインに仕上げています。
もちろん、愛犬自身が雨を嫌がる日は、無理をして行く必要はありません。ただ、このレインコートが皆さんの雨の日のサポートになれたら。そして、普段は「雨の日はおうち派」という方にとっても、「今日は少しだけこの服を着て、一緒に出てみようかな」という小さなきっかけになれたら、これほど嬉しいことはありません。今週も、愛犬との穏やかな日々をお過ごしください。